目次に戻る 2012/12/27 アップ
滝おやじの地形見物記・千葉県篇 太東海岸の海岸地形(速報)・・・・・後日、補足の予定 |
いすみ市太東漁港の南は、岩石海岸で海食崖と岩礁が発達していたところですが、海岸沿いに堤防が作られて、もともと、波の打ち寄せていた海岸線はすっかり堤内地になって陸化しています。 普通は危険で船からしか見られない、波に洗われていた岩礁海岸地形が、気軽に歩いて海側から見られるようになりました。 こんな夢のような所は、房総半島南部ではここだけ。海岸地形観察の聖地です。めちゃめちゃ自然破壊かもしれないけど、岩礁海岸の観察地としては、またとない好適地になっています。 岩礁海岸の地形模式図と見比べながら歩いて見ると発見多し。 リアス式海岸起源の岬と入り江の交互に現れる沈水型海岸で、海食崖で岬が消滅する寸前の段階の地形が見られます。また、大正地震で少し隆起して、その海岸地形が潮間帯より少し上ぐらいに隆起していると思います。 |
海岸の概形 岬、離れ島と岩礁 入り江がある入り組んだ海岸。波蝕棚の発達悪し。やや岩が弱い海岸。 |
岬 手前は入り江 岬を縁どる海食崖 海側と山側の植生・・斜面堆積物の厚さ 谷底を埋めている堆積物は? 岬の先端の基盤の形 |
岬と島 入り江 島の形と岬の先端の基盤の形って相似形 |
岬の地形 先端の形 | |
海食崖と波蝕棚 | 波蝕棚 波蝕棚前面崖 |
岬の地形 先端の分離 離れ島の形成 | |
ひとつながりの岬が分離。離れ岩(スタック)化 | スタックと岬を海側から。もともと一続き |
陸化した結果、風化が進んで、ばんば ん崩れているらしい |
岩盤表面の風化による崩落痕 |
岬の地形で、岬の先端が高く、その内陸側が低くなるのと。 岬の先端に離れ島や離れ岩ができて、離れ島の陸側が低くなるのと、 岬の下部がえぐられて、海食橋(アーチ)ができるのと 以上3つの地形は、岩質や弱線侵食等の岩石側の条件によるのでなく、 波がこの形にしたいと削っている」ためによる、侵食の仕方が同じためにできる、同じメカでできてる地形と思うんだがどうですか。 |
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入り江の地形 | |
入江の奥は、岬の側面より波あたりが強くて大きな崖になっています。 この入りの場合は、上に谷の痕がないから、純粋に波蝕よって入り江ができた・・・といえるかも。 |
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5000年前の地層と地形が・・・ | |
岬の断面にみえる礫層。 ムムッツ。水平な砂礫層は沖積層と思われます。 この分ぐらい、隆起しているわけですね。 その上の、植生で被われている部分は、崖錐等の重力性堆積物。砂丘砂ではないようです。 |