2003年友の会滝めぐり観察会・秋川渓谷・竜門峡・石空川渓谷の滝 資料
資料2 まわる主な滝の姿 と、観察の狙い   
 ●< カエルマークが狙っている観察会のコンセプト>
滝の景色・民俗・信仰なんかはすべて無視。滝がどのようにしてでき、どのように変化しているのか、滝の地学的な見かたを紹介し、実物の滝を観ながら観察・体感する観察会です。
 今回は、関東山地南部の地質区(四万十系と甲府花崗岩体)ごとに異なる山と谷の地形と、この地方の滝の岩石として代表的なホルンフェルス・花崗閃緑岩の滝の微地形を見て回ります・・・というのがコンセプトです。
 ・・・参加者は利口なので、勝手に楽しんでいて、そんなねらいには乗らないという話もある

払沢の滝 払沢滝

東京都桧原村払沢
北秋川の支流
四万十系の砂泥互層
五日市-川上構造線に当たっている。
支流型の滝

見所
 遷急点との関係で言うと、三頭沢の大滝と同期の滝
 滝上に緩傾斜の谷があるところが、三頭沢の大滝と同じ地形である。

 滝に行くまでの渓谷と滝の立地。
 穿入曲流と地層の走向
 構造線と滝、構造線による直線的な壁状の滝崖をなしている。
  →花崗岩類の滝の直線的な滝崖に類似する。
 構造線の様相:破砕帯、断層面など。

 滝面の微地形では平凡な線滝ですが、滝崖下部からの湧水はチャートやホルンフェルスの滝では見られないかも。
秩父系の山と四万十系の山:北秋川の山と南秋川の山

 仏像線を境にして地質区が別れるが、秋川本流の南北で山の形が違い、その差がよくわかる。

チャートや石灰岩の山と、細かく砕かれた砂泥互層の山との違い。房総の泥の山と砂の山との違いにも似ている。 
秋川の河床縦断面からわかる、流域の地形発達史

 〔1〕 多摩川と比較してみる。秋川と多摩川の河谷地形の同じ所と違う所・・メジャーな川とマイナーな川。

 〔2〕 秋川の流域内での侵食史。 滝の同期関係 ・・・2つ遷急点があり、滝はそのどっちかにある。 

 10/18昼食予定 数馬 三頭山荘の山菜十二品膳 (オプション) 
九頭竜の滝九頭竜の滝
 
東京都桧原村数馬
南秋川ハチザス沢のF1。2
花崗閃緑岩の貫入岩体
支流型の滝

見所
 支流の懸谷遷急区間、最初の滝。
 遷急点との関係で言うと、三頭沢の夢の滝と同期の滝。
 支流の鋭角合流
 
 連瀑 階瀑
 節理面と滝面
 滝面の微地形
夢の滝夢の滝

東京都桧原村数馬
南秋川本流 三頭沢のF1
三頭沢の下部遷急区間最初の滝 

硬砂岩(熱変成した砂岩のホルンフェルス)


遷急点との関係で言うと、ハチザス沢のF1、2(九頭竜の滝)と同期の滝

滝面形が、特殊。主滝が富士山型。
三頭大滝 三頭大滝

東京都桧原村数馬
南秋川本流 三頭沢の上部遷急区間最後の滝

硬砂岩(熱変成した砂岩のホルンフェルス)

遷急点との関係で言うと、払沢の滝と同期の滝
滝上に緩傾斜の谷があるところも同じ地形である。

ホルンフェルスの剥離面と滝面との関係がよくみられる。

滝面形は巨瀑タイプで、上部は線滝溝状。下部は面滝壁状。
 →精進滝と似てますね。

高山荘
 10/18宿泊予定 山梨県大和村木賊 高山荘


  ふろの好きな人は:でっかい岩石風呂あり
  食事は 山菜主体。
 
 落合三ツ滝

山梨県大和村田野 
日川支流 の懸谷の滝

 
花崗閃緑岩とホルンフェルスの滝


 
落合三ツ滝下段落合三ツ滝中段上段
 竜門の滝

山梨県大和村田野 
日川本流の遷急区間最初の滝。

左は雄滝(本流)
右は雌滝:支流大蔵沢の懸谷の滝:節理面による滝面制約が著しい。
 
荒い節理の花崗閃緑岩の滝


滝と段丘面との関係が見える。
竜門滝(本流)竜門滝(大蔵沢)
甲府盆地周辺の山と地質区

 各種の山、四万十系、巨摩層群、御坂層群、甲府花崗岩・甲斐駒花崗岩、火山岩類などの山があり、それぞれ特徴のある山容をしている。
糸魚川静岡線の露頭

山梨県武川村
釜無川支流石空川渓谷 下流

甲斐駒花崗岩と第三系との断層面
近くに、典型的断層線谷がある

断層による破砕現象が面白い。

活断層だと思うんだが、段丘礫層を切らないのかなあ。・・・ということで、そこの部分については?
中央構造線露頭
 石空川渓谷の滝

山梨県武川村
釜無川支流石空川
一の滝(比高 5m)と二の滝 

細かい節理の花崗閃緑岩の滝

石空川の第一遷急区間の最初の滝

壁状面滝
一の滝
 石空川渓谷の滝

山梨県武川村
釜無川支流石空川

二の滝 比高16.5m

細かい節理の花崗閃緑岩の滝

石空川の第一遷急区間の滝

花崗岩類の滝に多い両溝型の複合面滝
左側の溝には水が落ちてなかった。


 
二の滝
九段の滝 石空川渓谷の滝

山梨県武川村
釜無川支流石空川

 九段の滝


細かい節理の花崗閃緑岩の滝

石空川の第二遷急区間の最初の滝

公称・比高46m(ほんとにそうかはあやしい数値)の巨瀑で、上下で滝面形が異なる。

細かい節理の花崗閃緑岩

ここで、昼にしようと思うんですが、できるか微妙。
精進の滝 石空川渓谷の滝

山梨県武川村
釜無川支流石空川

精進の滝


山梨県武川村
釜無川支流石空川渓谷の滝

九段の滝の上流にあり、第二遷急区間の滝

荒い節理の花崗閃緑岩の滝

公称・比高121m(ほんとにそうかはあやしい数値、もっと低いんじゃないかと思うんですけどね)の巨瀑で、上下で滝面形が異なる。・・・

この滝の下には、同行中の3/4は死んじゃうと思うので行きません。
 更新履歴  030917 作成 031003 追加少々

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