2003年友の会滝めぐり観察会 資料     
資料 1  2003年県外滝めぐりの趣旨  講師  氏の心づもり
友の会の滝めぐり担当 では、2003年、県外に行ってみようということで、計画しています。
 それについて、講師氏が、いいだしていることがあります。
ようするに、滝にも講師がカッコいいことを言える滝と、どうってことないのでカッコいいことが言えない滝があるわけです。
火山地域の滝などにいっても、別に、カッコいいことがいえません。
 で、2001年の滝めぐりを踏まえて、以下のような、カッコいいことを言うことにしました。
-----
 岩石が同じだと大体似た削られ方をするので、似た形の滝ができる。
それで、千葉県の滝とは、岩石が全然違う所に行って、チャートの滝、花崗岩の滝などのタイプ別に滝を見てみよう。
千葉県の滝とは違う所を、見つけ出そう。 ・・・「所変れば滝かわる」というわけね。

 
しかし、もう一つ奥があって、岩石が変っても、水の働きは変らないから、滝の形は、千葉と東京と山梨でも変らない所がある。 千葉の滝の地形は、他の地域の滝の地形でもある。
 つまり「どこでも変らない不易の地形」ってのもあるんだ、というわけです。
 -----
というわけで、2001年と、同じ地質の滝=同じ地質区の滝に行くことにしました。
 その地質区って、
(1) 関東山地の秩父帯 
古生代末〜中生代ジュラ紀の海成堆積岩::メッチャ破砕された堆積岩にチャートや石灰岩体が入っている
(2) 関東山地の四万十帯 
中生代白亜紀〜古第三紀の海成生堆積岩:メッチャ破砕された堆積岩
(3) 
フォッサマグナ南部に貫入した花崗岩体:中新世の甲府深成岩体とその周辺熱変成岩:ホルンフェルス。  岩体は花崗閃緑岩で谷底の露出部分は新鮮で、真砂(マサ)化してない。 + 岩体周辺の岩石が熱で再結晶して緻密になったホルンフェルス →結構硬くて滝をつくっている。
 です。

(1)の滝は。地層中のチャートの滝。 2001年の海沢渓谷の滝。 2003年は北秋川渓谷の天狗滝
(2)の滝は。2003年の秋川渓谷の吉祥寺滝、ほか
(3)の滝の花崗岩の滝は、2001年の徳和渓谷の滝。2003年は精進ヶ滝、竜門峡の滝など
  同じく 熱変成のホルンフェルスの滝は、2001年の徳和渓谷の長尾滝。2003年の夢の滝など

 地質区ごとに見ていくってことの副産物:
秩父帯、四万十帯って、遠くは、四国九州まで続いていますよね。これらの地質区の山容や川のたたずまいって似てるはずで、関東山地の例を見ておけば、他の所に行っても役に立つはず。中新世の花崗岩も各地に貫入しているからこれまた、バッチリ応用できるはずです。 「一を聞いて、十を知る」 というわけですね。

勿論、安全っていうことを考えなくっちゃいけないので、遊歩道付きの滝を選びました。
 
ついでに、滝の遊歩道を比較して、滝の観光開発の良し悪しを体感しよう。というのもあります。

 ということを 、能書き垂れようというのが、講師氏の狙いです。
 2003年滝めぐり 記録(作成中なので目次に戻ってください)   目次へもどる  資料2へ