2005年友の会滝めぐり観察会・神流川、両神山の滝 記録 その2・その3 妹ヶ谷不動滝、滝の下橋の滝 | |
<観察ポイント 妹ヶ谷不動滝> 石井良三氏撮影提供 4/29は、妹ヶ谷不動尊の祭日で、三匹獅子の鞨鼓舞が奉納されていました。 |
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<現地資料> 妹ヶ谷不動滝 (鬼石町上妹ヶ谷) ・・・・三波川結晶片岩の滝 |
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不動の滝 |
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平面図 | |
河床縦断面 | |
<追加説明> |
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●滝の成因 ・・・・ 懸谷型の滝 滝おやじ作 「滝の地学v3」より ●瀑布帯の変化 ●本滝の変化 ● 滝の成因 4-3 懸谷型の滝 本流が下刻した場合に、本流のほうがどんどん自分のほうの河床を削って低くなってしまうのに、支流が河床を削る力が弱く、本流との合流点で支流が段をなして本流に合流することがあります。 支流がある程度大きければ、本流との合流部分は段などなく、同一高度で合流します。これを業界の用語で「協和的合流」と呼び、こちらの方が普通の状態です。 支流が段で合流する場合は、特別な場合なので、このような支流を「懸谷」と呼んでいます。本流側からみると谷が懸っているというわけですね。 懸谷の合流点は当然滝になっていますので、この滝を「懸谷型の滝」と呼ぶことにします。 本流が1本あれば、無能だがある程度水量がある支流はたくさんありますので、本流が下刻さえすれば、懸谷型の滝はたくさんできます。滝の数でいえば、一番ありふれた種類といえます。 房総の滝の一覧表にも、水量の乏しい懸谷型の滝を一々入れていたらきりがないので、水量の多いもののみを入れました。 さて、当然ですが、懸谷型の滝でも、支流の侵食の進み方で、タイプがあります。 1。滝が1つで、本流との合流点にある。→侵食が進んでいないわけ。房総では水量が乏しくないと この状態でないので意外と少ない。人工の用水路末端等の滝もどきの地形だと多い。 2。段が分裂して連続した瀑布帯になっている。瀑布帯の始まりは本流との合流点の場合。→このタ イプが一番多い。出会いの滝(下滝)の上に、本滝があることが多い。 3。瀑布帯の個々の滝が離れているが、まだ合流点に小さな滝が残っている場合。 4。本流との出会いには滝はなく、支流をさかのぼった所に滝または瀑布帯がある場合。もっとも、 かならず出会いの部分から侵食していった結果であると即断は出来ませんが。地質の状況しだい では支流の段が本流出会いにできない場合もあるので。 4のように支流の侵食が進んで、さらに滝が数百mも1kmも後退している場合、見た目も位置も懸谷というのには違ってくるので、これは次の章の「支流型の滝」として分けたほうがいいと思います。ではどのくらいまでを懸谷の滝とするかといえば、適当にやるっきゃないのですが、本流から見て支流の懸谷の滝の存在が感じられるぐらいの距離ということを考えて、本流との合流点から最大50mぐらいの範囲にある場合に懸谷の滝とします。 |
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●瀑布帯の変化 ●滝面の変化 |
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<現地アルバム> 石井良三氏作成原本より編集転載。画像と文章は石井氏による。 | |
<午前10時50分・妹ヶ谷不動の滝到着> 左は、2.5万「万場」上の滝の位置 |
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お不動様の入口 |
御荷鉾不動尊の案内板の前で資料説明 |
左は、本滝3m ・岩質:三波川結晶片岩の苦鉄質片岩 ・滝面の形状:線滝、円弧状 きれいな石があったので、ハンマーで割ったり採集をしたりしていた。 |
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上のお堂では、獅子の踊りをしていた。 後から行った人たちの時はカラオケ大会。 |
踊りの形は「かっこ舞」と言うのだそうです。 |
<観察ポイント 滝の下橋の滝> 石井良三氏撮影提供 |
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<現地資料> 滝 (鬼石町上妹ヶ谷) ・・・・三波川結晶片岩の滝 |
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平面図 | |
<追加説明> |
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●滝の成因 ・・・・ 本流型の滝 滝おやじ作 「滝の地学v3」より ●瀑布帯の変化 ●本滝の変化 ● 滝の成因 |
<現地アルバム> 石井良三氏作成原本より編集転載。画像は石井氏撮影提供。 | ||
滝の位置の地図 地形図と地質図「万場」を用いて吉村先生の作成した資料を使用 |
<午前11時20分滝の下橋到着> 滝の真上にある橋の名前が「滝の下橋」 滝の詳細位置図 |
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左、滝の下橋の滝 滝の姿を正面より見られる位置には行けなかった。 右、滝の沢の滝 橋の上流側の河床より上流側を撮影、誰も来ないので引き返す。 |
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皆が観察で載っている橋 滝ノ沢の滝 高さ:3m 橋の上流側で撮影した 岩質:石英片岩、 紅簾石片岩と思われる岩の表面 遷移点の成因:懸谷の滝 滝面の形:線滝 円弧状 滝の下橋の滝 高さ:4-5? 岩質:緑色片岩 滝面の形:面滝複合滝面 階瀑、溝型副滝 |
橋の上流側で撮影した 紅簾石片岩と思われる岩の表面 |
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<午前11時50分到着> 屋敷(鬼石)の道の駅 トイレ休憩で立寄ったところ、併設されていた石の展示室で吉村先生以下が引っかかる。 三波川石の自然の表面と研磨した面を見られるように展示してあり、一見の価値あり。 車窓より下久保、犬目の地すべり地形。 神山の低角断層(クリッペ)を見学しながら入沢の滝へ向かう。 |
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