2005年友の会滝めぐり観察会・神流川、両神山の滝 記録 その6 入沢の滝、早滝
  <観察ポイント 入沢の滝> ・・・今日は全然、水がありませんでした。 

 
石井良三氏撮影提供

中腹にいる人物は、プロデューサー三明さん。手前のかっこいい人は、御荷鉾山を登って降りてきたという見ず知らずの人。
 <現地資料>    
三波川の支流、入沢川の支流上流にある。
 滝前に不動堂があり、滝は裏見滝になっていて不動尊が祀られている。
 
水系:神流川水系入沢川支流
流域面積 0.50K㎡。
地質・岩質:
 秩父系北帯柏木層群・準片岩化した赤色・淡緑色チャート
地質構造:片理構造は20°ぐらいの逆層
遷移点の成因:
  支流型の滝。柏木層群を侵食してきて、この地点で柏木層群下部の硬いチャート層にあたったせいか。?
遷移点の形:単一の滝。
滝面の形:高さ 測定値26m (万場町史では約40m)。
 線滝 直下型、滝面中部が地層に沿って凹み、裏見の滝になっている。
  緯度経度(世界座標):北緯36°06′13.0″ 東経138°56′14.2″

滝の高さは、約40mということでしたが、ひと目高すぎると思いました。測距儀とブラントンコンパスの角度測定で、測定値26.2m。急いで測ったんだが、あとで、別の方法で写真で測定して、26mなので、測定はまあいいのでは。目測では20mぐらいかなと思ったから、まあ、目測は当てにならないということですね。
滝付近よりN70°Wの地形変換線があり、断層または、岩質の変化を示すのでないかと」考えられるが。
この柏木層群のブロック内では北に下部層があり、下部のチャート及び珪岩よりなり、上部は緑色及び黒色準片岩よりなるのでその境とも考えられる。 


遷急点・瀑布帯の立地と変化については、未調査。

本流・B沢・この滝の上のようす、などの、各遷急点の様子を調べてみると、硬いチャートをどのように削っているのか、もう少しわかってくると思います。
入沢川縦断面

●3つの遷急点があり、神流川本流の3段の段丘面に対比される。下の2つの対比は、確実。
●入沢滝は、石神段丘(本流との比高65m)に対比される。・・・・年代は2万から1万年前ってところかな?

★本流、B沢の同時期の遷急点も調べたいですね。どんな形で削っているのでしょうか?
★滝の後退量:本流は、2.3km。A沢(入沢滝のある支流)は、400m。B沢は、500m後退しています。
本流については、石神段丘が2万年前として、2.3km÷2万年=11.5cm/年 ということになる。房総に比べると遅い。
   <追加説明>
●滝の成因 ・・・・  支流型の滝   滝おやじ作 「滝の地学v3」より
●瀑布帯の変化、河床縦断面、滝の年代
●滝面の変化 垂直の滝 裏見の滝 層状チャート 

 ● 滝の成因  

                             by Yosimura Mitutosi

●瀑布帯の変化

●前はこのぐらいはあったんですが。今日は水がありませんね。

   <現地アルバム> 石井良三氏作成原本より編集転載。画像と文章は石井氏による。
入沢の滝付近地形図+地質図(万場) <午後12時40分入沢の滝入口に到着> 
四輪駆動車はこの道を登っていた。

不動堂

昼食風景

滝壷が存在しない?

地元の人達より、焼肉、煮物から
缶ビールの差し入れまであった。
入沢の滝
 岩質:秩父系北帯柏木層群
    準片岩化した赤色・淡緑色チャート
 遷移点の成因:
    支流型の滝。柏木層群を侵食してきて、この地点で柏木層群下部の硬いチャートにあったたせいか。?
 滝面の形:
高さ26m
 線滝、直下型、滝面中部が地層に沿って凹み、
 裏見の滝になっている。



神流川本流左岸、柏木橋下流約200mの
柏木層の準片岩化したチャートの露頭
柏木層群の見事な赤色の層状チャート

裏見の部分の水流を撮影したが!



  <観察ポイント 早滝> 

 
    本間 征氏撮影提供
 <現地資料>
  
  
●前はこのぐらいはあったんですが。今日は水がありませんね。
 
   <追加説明>
●瀑布帯の変化、河床縦断面、滝の年代
●滝面の変化 垂直の滝 裏見の滝 層状チャート 



                             
●瀑布帯の変化



   <現地アルバム> 石井良三氏作成原本より編集転載。画像と文章は石井氏による。
<午後2時10分早滝入口に到着>
急な登りが続いたため、滝に行くのを途中であきらめた人もいた。
道は、よく整備されているが観光気分でいけるところではない。
写真は、最後の登り。


途中、色々な花が咲いて
いました。
  上は、ヤシオツツジ
  右は、ハシリドコロ
  茶色の花がついている

<午後2時50分早滝に到着>
 
岩 質: 
秩父系北帯柏木層群
    準片岩化した赤色チャート

 地質構造:
ほぼ垂直に近い地層?

 遷移点の形:
本流型の滝、単一の滝

 滝面の形:
    高さ24m(測定値)
    線滝、直下型円弧状

<午後3時30分バスに戻る>

<午後3時45分 万葉(まんば)の里>
 時刻と参加者の体力を考え、黒田不動滝と白水滝は明日に廻すことになった。


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