2006年度 滝めぐり観察会 「安房地方のよい滝」 現地資料 

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Loc.3 坊滝・前惣引滝・後惣引滝

道路地図上の位置は→こちら    位置 E139.56.23.30 N35.4.29.56(日本座標)
2.5万地形図上に滝記号がある。
木平勉氏提供
河川 平久里川 増間川の右股と左股
場所 南房総市増間
<右股の遷急区間>
 比高50m。下滝1(薬研の滝4m)、下滝.2(カロードの滝(別名乙女滝?)、4m)、本滝1(乙坊の滝12m)、本滝2(坊滝24m)の4つの滝よりなる。
 坊滝は遊歩道もあり簡単に行けますが、薬研・カロウド・乙坊滝は本格的沢登りのつもりでないといけません。最近、地元の川崎氏が道を整備しつつあります。
地層:保田層群青木山層 砂質泥岩、逆層
成因:本流型の滝。
遷急区間タイプ:昇順型瀑布帯 

坊滝:滝高24m 堂々たる飛瀑ですが水量が少ない。
   坊滝の上には、林道沿いに簡単に行けます。滝の頂上は、従来の河床   の一部が、小断層に沿って、下刻され、新旧2つの河道ができています。
   滝面は面滝複合滝面で直下型の滝。
   さらに、滝面の平面形が河道に対して直線でなく、下流側に張り出す型で、房総では珍しい形です。水流がすぐ落下する直下型の高い滝に現れる形のようです。
   安房郡誌にいわく :坊瀧 瀧田村大字増間字奥野の山間に在り、増間川の流此處に來りて飛下す、下流は平久里川に入る。

<増間川左股の瀑布帯>
   比高約20m。2つの滝よりなる。
本滝9m:前惣引滝、上滝6m:後惣引滝
前惣引滝 支流型の滝 面滝、帯瀑、壁状 滝壷あり。泥岩層 逆層 
後惣引滝 :2連6m 1mの下滝+5m2段の本滝の連瀑。泥岩層 逆層 降順型瀑布帯


地図

瀑布帯の形・断面形

前惣引滝
 後惣引滝
坊滝
後惣引滝の形 :分裂した滝
坊滝の上部の形 :片溝型の頂上部の下刻


現地記録  画像は、石井良三氏撮影・提供
<滝へのルート>

<当日は・・・>
<滝下での観察>

講師撮影画像により合成。

滝面の形から、滝の動きを見ると・・・

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