ふろく 周辺の滝 ざっと見どころ紹介。 |
●1。天狗滝 払沢滝 周辺の滝 |
天狗滝、払沢滝の近所の滝です。 勿論、どの沢でも、沢ごとに、なんらかの滝があるはずです。 共通の地史を経ているわけだし。 その内で、簡単に行けるもの。 時期(1〜3遷急点)がどれにあたるかと、岩質と指標にしてみると、 「滝を比較する」視点が得られると思います。 ちなみに、 天狗滝:第2遷急点。チャート 綾滝 :第1遷急点。チャート 払沢滝:第2遷急点。砂泥互層・断層面 です。 |
●2。神戸岩の滝 |
な |
落差5m 流域面積 4.61平方キロ 時期は、第3遷急点の滝 千足沢や払沢川にも同時期の滝がありましたね。 岩質は、海沢層のチャート チャート層を横切って流れている支流(赤井沢)が、チャート部分を掘り込んで作った峡谷の川底の滝。 線滝、急傾斜、全面滝壷。 割れ目がほとんどないチャートに当たってしまって、ひたすらガチンコ勝負で掘り込んでできた峡谷。 現在、近くで、林道が去年の台風の大崩壊のために車両不通になっています。行けるかどうかは? |
●3。白倉不動滝 |
落差 7m 流域面積 0.20平方キロ 時期は、懸谷の滝=第3遷急点の滝。千足沢や払沢川にも同時期の滝がありましたが、あっちは、白倉不動滝のような本流との出会いで残っている滝、懸谷の滝 が分裂し上流に後退し、遷急点を作っている。理由は、流域面積が小さくて、侵食力が無いんでしょうね。本流からの侵食による後退は10m程度。 この沢は、第3と第2遷急点が近接か連続している形の、本流出会いから約100mの比高の遷急点になっており、遷急点直上にチャートと石灰岩の脈があって、侵食が止まっているようです。 岩質は、秩父系の御前山層 岩質は頁岩 割れ目が多い。崩されやすいんで、垂直の直下型の滝になっています。 場所は、白倉のバス停先の国道の橋より本流に降りて、本流の南岸。 |
●4.茅倉の滝 |
落差 4mと6mの連瀑 流域面積 0.92平方キロ。 時期は、第3遷急点の滝。千足沢や払沢川にも同時期の滝がありました。 懸谷の滝が30mぐらい後退したもの=支流型の滝。 岩質は、秩父系の御前山層 岩質は頁岩 割れ目が多い。これも、崩されやすいんで、垂直の直下型の滝になっているみたいですね。 |
●5。吉祥寺の滝 |
この滝は、今までの滝と違いますね。 本流の小さな遷急点。第3遷急点より新しいです。 小さな段と狭い廊下になっている地形で、今の常識では滝とは呼ばない。 小仏層群の盆掘川層の砂岩頁岩互層 めちゃくちゃに褶曲している。峡谷の方向が走向に平行から、直交に変わり 北秋川と合流して平行方向に変わるまでの区間が、廊下と小段と瀞の峡谷になっている。 段差は、平行から直交に変わる屈曲点(複数) 筏流しの難所であったので、川で働く人たちが「滝」となずけた。 上流の山で切り出した材木を、筏流ししてくると、南秋川の最後の難所の始まり地点。筏師達が無事を祈った場所で滝の名がつく。こうゆう低い段でも滝と呼ばれる場合があリ、滝という概念の内容が今とは違っていたんだということを示す貴重な事例として、こうゆう地名と地形は大事にしたいものです。 |
●5。中山の滝 |
成因等、上に同じ。 小仏層群の盆掘川層の砂岩頁岩互層 峡谷の方向が走向に直交から平行に変わる所。 こちらは、南北秋川の合流した秋川にある。北秋川の筏流しの最後の難所、中山峡の始まりにあたる。中山峡はこの下流で3つ段があるそうだがその最初、一の滝という。 |
つぎは、ふろく。滝の地学観察会記録アルバム 滝の地学観察会記録もくじへ HPトップへ |