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第2回全国地形地質の旅 関東山地北部 趣旨

全国地形地質の旅 の趣旨
 考えてみたら、いままで、どんな考えで、どのように、どうゆうふうに やっているのか書いてありませんでした。それで、作成。

 講師は、出不精で、旅行嫌いなので、日本を廻ったことがありません。・・・当然、外国には行ったことなし。
 そろそろ年なので、日本中を廻ってみたいと思いました。しかし、一人で行くと、準備がめんどくさい。小人数で、役目を分担していったら互いに楽でなかろうか、この指とまれにはどうしたらいいかな?と策謀。


  ↑ 秩父系のチャートと石灰岩の山頂 関東山地大岳山と御前山   ↑ 御荷鉾系の沢 芦ヶ久保

 <何を目標に廻るか>
 何を見るか?。日本中の地形と地質をみたいと思います。
 火山は好きじゃないし、平野はどこでも同じなんでそんなに見たくないけど、各地の山と川、海岸、滝の地形を見たいし、岩石もみたいなと思いました。
  秋吉台石灰岩と石灰岩台地、宗谷丘陵のケスタ地形と地層とか見たいですよね。 
でも、端から見ていたのでは、茫漠としています。コンセプトがありませんし、観音霊場八十八番札所みたいに達成目標がありません。
・・・そんなとき、日本の地質区の図をみました。 そうです、日本の地質区って、15-16個しかないんですね。 地質と地形はバッチリ関連していますから、三波川帯とか、秩父帯とか、四万十帯 の地質区単位で、地質区ごとに、地質を見てその特徴を把握する、同時に地形も見て、違いを見っけると、日本の地質と地形の概念が得られると、思いました。
 全部見なくても〔どうせ全部見ることなんかできないわけですし〕、地質区1つ見て特徴を把握すれば、1を聞いて100を知るのたとえの通り、それで、日本の1/16を見たことになる。(^_^;)
  例 関東山地を例にすると、奥秩父とか奥多摩とか西上州という見方では、ばらばらだけど、四万十帯、秩父帯、御荷鉾帯、三波川帯、あと山中地溝帯と、五日市・秩父盆地 という地質区で分けて考えると、ばっちり、地形も大違いで・・・山の形が、四万十と秩父と御荷鉾と三波川帯で全然違う・・・、それぞれ類型化して理解できます。さらに、これらの地質区は、西南日本まで続いているから、そこにいっても、応用が効くはず。 
 それに、・・・4/16です。  
さらに、 「日本全国を、地質区単位で、地形と地質を見よう。地質区を総嘗めにする。」という、コンセプトの旅行は、今まで無かったんじゃないかなと、自画自賛してます。

 2回で、関東山地東縁・北部と、四万十帯から三波川帯まで、4つ見てきたから、 今度は、伊那盆地から南アルプスと行って、 丹波美濃帯、領家帯 +中央構造線〜糸静線の地層、甲府花崗岩なんかを、見に行きたいですね。 

 <どのように見ていくか>
 地質は、いいところを見なければ、分かりませんから、地質区中のいい露頭を紹介しているものとして、「各県別の地学のガイド」の露頭を、見ることになります。又、地質図説明書の露頭もいいです。 とにかく、答えのある露頭を見ることにします。・・・露頭で発見学習なんかやっているわけに行かないので。
 地形は、地形図を読図して、よい展望点からながめるのが必要です。これは地図から探せます。あわせて、地形誌〔日本の地形シリーズ、その他〕や論文、指定天然記念物、地形図集〔建設技術者のための地形図読図入門など〕、から見たい地形が出てきます。
  地質と地形を関連づけてみようというのですから、地質図+地形図で、随時、立ち寄りながら、見ていこう、というか、常に、現在地点の地質種別と地形種を観察しながら、ルートを見ていこう、ということになります。地質観察点を結ぶ、ルート沿いの面的な観察が、実は、点の観察結果を面に適用して、見ていく場所になり、これが一番面白そうです。 「地質図を左手に、地形図を右手に、読図の旅」ということになるけど、これも、言った人が少ないんじゃないかなあ。どうしてだかわかりませんけど。
 プラス ルートは作るけど、随時寄り道する。 自動車利用で、歩くのは少なく。 物集めはしない、または、適当に切り上げ。
 → 宝登山にて、地質図+地形図で眺める。

<どう準備するか>
 下見はありません。文献と地形図地質図読図はしていきます。・・いままで2回の経験では、資料をよんでいくと、面白いことが分かりました・・・当然ですけど。 準備が大変ですけど、みんな、凄く物知りになっていますし、いろいろの問題点、疑問点を各爾持ち帰っていると思います。

<どう執行するか> 作業分担しています。 結構いろいろあるんですよ。
ルートの決定。観察地点の決定。文献の収集。
地質図地形図の購入。
資料のコピー
地形図上へ地質図を写す。
車の手配〔運転手つきのレンタカー〕
宿泊地の手配
勉強会の開催
集合場所、時間の手配
現地カメラマン役
現地案内
記録作成
会計
総括   などなど 
   → 今回泊ったところ。村営で新品、クリッぺの根元の断層の脇、と特色がありました。

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