滝巡り記録 その2                        もどる  つぎへ  もくじへ
今回の滝めぐりの観察内容   講師 談ず
趣旨(記録1)に書いてある、滝の地形の見方や分類の、共通性と地域性を、観察して見ましょう。
 →これが、滝の地形を観ることの経験を積むということですね。
共通性も地域性も、千葉県の滝と比較するという視点で、観ることよって違いも共通性も見えてきます。
観に行く滝
徳和渓谷 柳滝
土石流の巨礫層で埋められた幅広の谷が
再度掘られて掘出された滝。
掘出しは不完全で一部しかでていない。
掘り残された巨礫が滝上に載っている。
房総滝人間 滝之丞氏撮影


T。観察

  まず「滝の地学」の滝の地形用語で滝の地形を記述します。
    →共通性を見いだす。
  次に、千葉県の滝と比べる。
    →違いを見いだす。
  そして、地域の個性を見いだす。
    →地域性を見つけ出す。
  もっとも、そんなことを言う前に、土地勘を付けましょう。
 1。地図上の読図---土地勘をつけよう
  (1)
川の概要 ---滝の位置、水系、地質など
  (2) 滝の成因、変遷 --縦断面 遷急区間と滝
  (3) 千葉の川と比較
  
 2。現地での観察---観察本番--共通性と地域性
  (4) 滝面の形 :平面形・断面形・滝面
  (5) 瀑布帯の形
  (6) 千葉県の滝と比べて :同じ所と違う所
  (7) その他の地形 :千葉と比べてみよう。
    水系と斜面形(山の形・谷の形)
    縦断面・遷急区間
    岩質 
    渓相--土石流・谷底形

U。データを振り返って
   滝の見方をチェック --「滝の地学」で述べたことはあてはまるか
   「分類」という操作で、滝という対象を均一化して、比較可能にし、千葉の事例
    と比較する
   「地域差」という操作でグループ間の個性を見る →自然から発見する。
      岩石の違いでまとめた滝の地域差
        →未固結堆積岩・チャート・花崗岩・火砕岩の違いがある。 
      その結果、滝面の岩質差が 
        →直交する泥 直交する葉状節理面 大きな節理系 泥質の地層
      岩質ごとに滝面のここが違う
        →落下境界線 断面形に注目
        →滝面形 面、線、面複合掘出し溝 線滝複合溝状

V。 滝の保護活用を考える
 →説明板に注目して見ましょう。
  書く種が無いらしい。
  美術館の絵と博物館の資料。見返すと発見があるのは同じ。
  興味を起させるような情報を伝え、見方を知らせる説明板が必要では。
  瀑布帯の説明板、個々の滝の地形地質の説明板、いわれと民俗の説明板など。
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